麻伊 Mayi
1. 響 (ひびき) [SOUND]
Q:2025 年、世界のノイズに塗りつぶされることなく、心に深く、静かに突き刺さった「音」。A:Oli XL-Lick The Lens - Pt.1
自分自身、普段作る音楽も聴く音楽もヒップホップ/エレクトロニックが中心で、低音があらゆる隙間を埋め尽くしている。
そんなある日、たまたま SNS でこの EP に収録されたMVを目にした。すると、清涼感のあるサウンドが一気に押し寄せてきた。真夏の暑さのなかで、冷たいアイスコーヒーを一杯飲んだ瞬間に、ふいにこんな音楽が流れてきた——そんな感覚。
2. 景 (ひかり) [MOMENT]
Q:誰かと、あるいは自分自身と「繋がった」と感じた 2025 年のライブ光景。A:海南での Ye のコンサート。多く語る必要はないだろう。
ヘッドホンの中で何年も聴いてきた存在が、目の前にいる。その人生の様々な瞬間に寄り添ってくれた声が、今まさに目の前で鳴っていた。その光景に、涙が止まらなかった。
とりわけ印象的だったのは、普段は Ye の楽曲の中でも「とても優しい」と感じていた曲たちが、スタジアムで鳴り響いた瞬間、想像をはるかに超える巨大なエネルギーを放っていたこと。
これまで私は、ロックやトラップのようなアグレッシブで騒がしいジャンルこそが、ライブで最も大きなエネルギーを持つものだと思っていた。けれどYeの、耳触りは穏やかに聴こえていたあの楽曲たちが生み出す音楽的エネルギーは、私にとって、これまで観てきたどんなタイプのライブよりも圧倒的に大きいものだった。
3. 航 (わたる) [FICTION]
Q:年間を通して、創作の糧、あるいはメンタリティ座標となった作品。A:創作のインスピレーションは『馬大帥』と班宇の著作、
精神的な支えは F1。
4. 触 (ふれる) [MATTER]
Q:制作や日常生活に温かさを与えてくれて、身体の一部のように馴染んだ「モノ」。A:様々な奇妙で風変わりなアイテム——バッジを掘り出したり、服やアクセサリー、帽子など、ショッピングモールや普通の店ではなかなか手に入らないものを探したりすること。それらは自分に新しいインスピレーションをもたらし、さらに音楽へと広げてくれる。
5. 律 (リズム) [CONTINUITY]
Q:激しく動く時代の中で、変えずに続けてきた「自分だけの儀式」。A:2025 年の 9 月までは、少し惰性の中で過ごしてしまい、心身の状態もあまり良くなかった。けれど最近になって、ようやく自分のリズムを少しずつ取り戻すことができるようになった。
自分なりにいくつかの目標や規律を設定したけど、その枠組みの中で不思議と窮屈さは感じていない。むしろ仕事の中で徐々にフロー状態に入れるようになってきた。だからこそ、このリズムはこれからも維持していきたいと思っている。
一年の余韻を胸に、私たちは2025年の足跡を振り返ります。本プロジェクト『Traces』には、国境や言語を越え、アジアを横断する音楽家とその歩みを支える共鳴者たち、総勢30名超が集結しました。
5つの漢字に託された、私たちが大切にしてきたもの。
個々の記憶に深く宿るぬくもりをアーカイブし、リスナーや読者へと届けていく。
The Artists:
「響、景、航、触、律」
The Pro-Voices:
「兆、韻、拓、伴、芯」
正解のない、不安な時代だからこそ。
この言葉たちが、小さくともしなやかな「可能性」の種となることを願って。
分断を越え、新しい時代の「輪郭」を、共に手繰り寄せるように。
5つの漢字に託された、私たちが大切にしてきたもの。
個々の記憶に深く宿るぬくもりをアーカイブし、リスナーや読者へと届けていく。
The Artists:
「響、景、航、触、律」
The Pro-Voices:
「兆、韻、拓、伴、芯」
正解のない、不安な時代だからこそ。
この言葉たちが、小さくともしなやかな「可能性」の種となることを願って。
分断を越え、新しい時代の「輪郭」を、共に手繰り寄せるように。
Curation:Zing
Edit:neciak
Design:10000
Edit:neciak
Design:10000
Musician / Hip-hop Artist
アンダーグラウンドな電子音楽・クラブシーンに身を置きつつも、自身のルーツである中国東北方言を Grime、Memphis、Afro、Drill といった多角的なビートへと接続し、独自の感性でミックスする。その声が描くのは、特定の枠にはまらない、極めてエネルギーの強く、新しい聴覚体験。
textur3 2024-2026