照井順政
1. 響 (ひびき) [SOUND]
Q:2025 年、世界のノイズに塗りつぶされることなく、心に深く、静かに突き刺さった「音」。A:実は 2025 年は一つの音楽を深く聴き込むことができずに、SNS 上の断片化された様々な音楽、サブスク上の音楽を大量に浴びながら、音楽と人間の関係をぼんやりと考えていました。
ここ数年の自分はアウトプット過多で、バランスを欠いている状態だったために陥った状態だと自分では思っていますが、何か他に原因があるのかもしれません。
2026 年は少しアウトプットを控えて、改めて自分と音楽に向き合いたいと思っています。
2. 景 (ひかり) [MOMENT]
Q:誰かと、あるいは自分自身と「繋がった」と感じた 2025 年のライブ光景。A:9 月に行われた「京伴祭」は印象深いです。
劇伴が主役の音楽フェスとして作曲家の林ゆうきさんが主催しているイベントですが、オーディエンスの層が今まで自分の音楽を聴きにきてくれていた層とはあからさまに異なっており新鮮でした。
3. 航 (わたる) [FICTION]
Q:年間を通して、創作の糧、あるいはメンタリティ座標となった作品。A:YouTube の「オモコロチャンネル」。
以前から存在は知っていましたが、2025年から本格的に視聴するようになりました。
仕事に追われてインプットに長時間を割くことができず(読書なども「締め切りが迫っているのにこんなことをしていていいのだろうか?」などと考えてしまい中々集中できないので断片的にしか進められない)、また一人で制作をする時間が多く「笑う」ということがかなり少なくなってしまっていた中で、このチャンネルにはとても助けられました。
4. 触 (ふれる) [MATTER]
Q:制作や日常生活に温かさを与えてくれて、身体の一部のように馴染んだ「モノ」。A:ZIGGY CHENやUMA WANG などの服。
最近は服と音楽の機材を買うのは同じ感覚です。
5. 律 (リズム) [CONTINUITY]
Q:激しく動く時代の中で、変えずに続けてきた「自分だけの儀式」。A:日々考えたことを書き留めること。
自分の頭で考えて、自分の身体で感じることだけ守っていれば世界がどうなっても大丈夫だという楽観的な考えなので。
一年の余韻を胸に、私たちは2025年の足跡を振り返ります。本プロジェクト『Traces』には、国境や言語を越え、アジアを横断する音楽家とその歩みを支える共鳴者たち、総勢30名超が集結しました。
5つの漢字に託された、私たちが大切にしてきたもの。
個々の記憶に深く宿るぬくもりをアーカイブし、リスナーや読者へと届けていく。
The Artists:
「響、景、航、触、律」
The Pro-Voices:
「兆、韻、拓、伴、芯」
正解のない、不安な時代だからこそ。
この言葉たちが、小さくともしなやかな「可能性」の種となることを願って。
分断を越え、新しい時代の「輪郭」を、共に手繰り寄せるように。
5つの漢字に託された、私たちが大切にしてきたもの。
個々の記憶に深く宿るぬくもりをアーカイブし、リスナーや読者へと届けていく。
The Artists:
「響、景、航、触、律」
The Pro-Voices:
「兆、韻、拓、伴、芯」
正解のない、不安な時代だからこそ。
この言葉たちが、小さくともしなやかな「可能性」の種となることを願って。
分断を越え、新しい時代の「輪郭」を、共に手繰り寄せるように。
Curation:Zing
Edit:neciak
Design:10000
Edit:neciak
Design:10000
日本の作詞・作曲・編曲家、ギタリスト。
2004年にロックバンド「ハイスイノナサ」を始動し、その緻密で構築美に溢れたアンサンブルで注目を集める。
2015年にはアイドルグループ「sora tob sakana」の音楽プロデュースを手掛け、ポストロックとポップスを融合させた独自の世界観を確立。
2016年にオルタナティブロックバンド「siraph」を結成。
近年は劇伴作家としても目覚ましい活躍を見せ、TVアニメ『呪術廻戦』シリーズや『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』、映画『ショウタイムセブン』、ゲーム『18TRIP』『swandive』の音楽を担当。
複雑なリズム構造と叙情的なメロディを自在に行き来するサウンドは、映像作品に唯一無二の奥行きを与えている。
textur3 2024-2026