希希 (シシ)

 




1. 響 (ひびき) [SOUND]

Q:2025 年、世界のノイズに塗りつぶされることなく、心に深く、静かに突き刺さった「音」。

A:caroline『caroline 2』

Sufjan Stevens『Carrie & Lowell (10th Anniversary Edition)』。


2. 景 (ひかり) [MOMENT]

Q:誰かと、あるいは自分自身と「繋がった」と感じた 2025 年のライブ光景。

A:昨年10月、渋谷で行われた「Round Table」の再結成ライブ。ゲストとして nino も招かれ、10年以上沈黙し、すでに引退したのではないかとも思われていた彼女が、再び目の前で『Let me be with you』を歌いました。その瞬間、これまでの人生の無数の断片がこの場所で一つにつながり、他の観客とともに共鳴しているように感じられた。



3. 航 (わたる) [FICTION]

Q:年間を通して、創作の糧、あるいはメンタリティ座標となった作品。

A:ユライ・ヘルツ『火葬人』

松本大洋『Sunny』



4. 触 (ふれる) [MATTER]

Q:制作や日常生活に温かさを与えてくれて、身体の一部のように馴染んだ「モノ」。

A:mono のアコースティック/エレキ兼用のダブルギターケースを買いました。アコースティックギター1本とエレキギター1本を収納でき、しかも運よく問題なく航空便の預け入れも通過。とても気に入っています。



5. 律 (リズム) [CONTINUITY]

Q:激しく動く時代の中で、変えずに続けてきた「自分だけの儀式」。

A:少し退屈かもしれないですが、毎日お風呂に入るときに必ずスピーカーでその時に気に入っている音楽を流しながら入浴するのは、「個人的な儀式」と言えるのかな、と思っています。








一年の余韻を胸に、私たちは2025年の足跡を振り返ります。本プロジェクト『Traces』には、国境や言語を越え、アジアを横断する音楽家とその歩みを支える共鳴者たち、総勢30名超が集結しました。

5つの漢字に託された、私たちが大切にしてきたもの。
個々の記憶に深く宿るぬくもりをアーカイブし、リスナーや読者へと届けていく。

The Artists:
、景、航、触、律」

The Pro-Voices:
「兆、韻、拓、伴、芯」

正解のない、不安な時代だからこそ。
この言葉たちが、小さくともしなやかな「可能性」の種となることを願って。
分断を越え、新しい時代の「輪郭」を、共に手繰り寄せるように。


Curation:Zing
Edit:neciak
Design:10000





希希 (シシ) 
希希,学名 postmodernhippie、亜種名 bedroom angel。

日記のような音源や映像作品を好んで制作。その作品の根底には、少年時代から中年を目前にした現在までを横たわるほろ苦さや、夢のように美しく加工された過去の記憶が流れる。



textur3   2024-2026